大豆と黒豆の違いって?栄養素・味・用途を徹底比較
大豆と黒豆、どちらもヘルシーで健康的なイメージのある豆ですが、何が違うのかご存知ですか?
この記事では、大豆と黒豆の栄養素、味、用途、栽培環境などの違いを徹底比較していきます。
毎日の食生活に上手に取り入れるヒントにしてくださいね。
1. 大豆と黒豆の違い
黒豆と呼ばれることが多いですが、本当の名前は「黒大豆」。実は大豆と黒豆は品種が違うだけで同じ大豆の仲間なんです。
皮の部分が黒いこと以外に大きな差はなく、黒豆(黒大豆)も皮をめくると大豆(黄大豆)と同じように黄色っぽい色をしています。
2. 大豆と黒豆の栄養成分
大豆と黒豆で栄養成分を比較してみると、ともにたんぱく質と食物繊維、大豆イソフラボンが多く含まれているのが特徴です。
大豆と黒豆の栄養成分で違うところは、黒豆には黒い皮の部分にポリフェノール(アントシアニン)が含まれていることです。大豆のほうがカルシウムが多く、黒豆のほうが葉酸が多く含まれていますが、全体として基本的な栄養成分に大きな差はないことがわかります。
大豆(乾豆100g) | 黒豆(乾豆100g) | |
カロリー | 1548kcal | 1452kcal |
たんぱく質 | 33.8g | 33.9g |
炭水化物 | 29.5g | 28.9g |
ー糖質 | 8.0g | 8.3g |
ー食物繊維 | 21.5g | 20.6g |
脂質 | 19.7g | 18.8g |
カルシウム | 180mg | 140mg |
鉄 | 6.8mg | 6.8mg |
葉酸 | 260μg | 350μg |
ポリフェノール | — | 1.1g |
データ:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
大豆(乾豆100g) | 黒豆(乾豆100g) | |
大豆イソフラボン (アグリコン換算) | 110mg | 110mg |
データ:日本食品分析センター
3. 大豆と黒豆の味の違い
・大豆は淡白でクセのない味わいが特徴で、さまざまな料理に適しています。
・黒豆は大豆に比べて甘みが強く香ばしい風味が特徴で、特に煮豆にするとその甘さと豊かな味わいが引き立ちます。
4. 大豆と黒豆の用途の違い
大豆は豆腐や納豆、醤油など、幅広く加工される、日本の食文化には欠かせない食材です。
黒豆は甘く煮たり、お茶にしたりして楽しむことが多いですが、最近では黒豆きな粉や黒豆を使ったスイーツも人気です。
大豆 | 黒豆 | |
加工 | 豆腐、味噌、納豆、醤油、きな粉、豆乳、菓子 など | 黒豆茶、黒豆きな粉、黒豆煮、黒豆菓子 など |
料理 | 煮豆、炒め物、煮物、スープ、サラダ など | 煮豆、おせち料理、お菓子、パン など |
飲料 | 豆乳 | 黒豆茶 |
5. 大豆と黒豆の主な産地
大豆の主な生産地
1位:北海道(29%)
2位:宮城(7.5%)
3位:秋田(6%)
大豆は北日本の寒い地域で多く栽培されています。(データ:令和3年農林水産省統計部「作物統計」の作付面積より)
黒豆の主な生産地
1位:北海道(39%)
2位:兵庫(22%)
3位:岡山(20%)
寒い地域だけでなく近畿・中国地方でも多く栽培されています。
(データ:公益財団法人日本特産農作物種苗協会発行「特集 黒大豆、落花生種子の生産・供給【総説】」の平成28年作付面積より)
6. まとめ
①栄養面では、どちらも高タンパク・高食物繊維で基本的な栄養成分に違いはないが、黒豆には黒い皮の部分にポリフェノール(アントシアニン)が含まれている。
②味の特徴は、大豆はあっさり、黒豆は甘く香ばしい風味がある。
③大豆は豆腐、豆乳、みそ、しょうゆなど様々な加工品に多用され、黒豆は煮豆やお茶として利用されることが多い。
④産地はどちらも北海道が1位。大豆は寒い地域での栽培が多く、黒豆は関西圏での栽培も多い。
どちらも栄養価が高い優秀食材なので、目的や用途に応じて使い分けるのがおすすめです!
使いたいときにすぐ使える!が嬉しい市販の蒸し大豆は、スーパー、量販店の煮豆・佃煮売場の近くに置かれていることが多いので、チェックしてみてくださいね。
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