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1976年 自動充填・計量「あっさり豆」

日本初の自動計量・自動充てんレトルト煮豆

当時の煮豆は、体に良い豆が甘すぎるほど甘く炊かれていました。
そこでマルヤナギは、甘くない煮豆作りを目指して煮豆事業に参入しました。チルド流通がまだ整備されていない時代ですから、低糖度の煮豆の流通には、さまざまな研究が必要でした。
そして、数々の新発想、新技術によって炊き上げてから袋詰めするのではなく、袋に詰めてから炊くAT製法を実現し、また、これを機に計量・充填のオートメーション化の道も開けました。

この「あっさり豆」は、その後昆布佃煮市場を上回る煮豆600億円市場が拓けてゆく決定的なできごとであり、多くのメーカーがレトルト煮豆業界に参入していくモデルとなりました。マルヤナギの輝かしい開発の歴史の中でも画期的な商品です。

「あっさり豆」誕生物語

その頃、保存性を高めるために糖度が60%以上もあった煮豆を、何とか糖度30%位にしてもらえないかと当時の真空パック煮豆のトップメーカーに再三申し出たのですが、「今の流通では無理」と取り合ってくれませんでした。そこでマルヤナギは煮豆事業に乗り出し、糖度を抑えてあっさりとしてたくさん食べられる煮豆作りを目指たのです。

低い糖度で日持ちさせることができれば「味の革命」ができる、「甘くないあっさりとした煮豆を開発してお客様のニーズに応える」という大きな開発テーマに向かって一心に研究を重ねました。

重要課題は、いかに菌の増殖を抑えて低糖度の煮豆を流通させるかです。伊丹の卵製品のメーカーがレトルト殺菌機を使っているのを見て、「これだ」とひらめいてレトルトの技術開発に取り組みました。成功のお手本に、ただ一つ大塚のボンカレーがありました。できないものを可能にするのがメーカーの使命と、果敢に挑戦する気持ちに、天が味方してくれたようです。

そして、発想の転換により、炊き上げてから袋に詰めるというそれまでの業界の常識を覆し、袋に詰めてから炊く、調理と殺菌を同時に行う画期的なAT製法を作り上げました。また、ここからコンピュータスケールによる自動計量・自動充填オートメーション化の実現につながり、従来と全く違う甘くない低糖の煮豆商品がこれまでにない画期的な低価格でお客様に提供できることになったのです。
自動包装機も機械メーカーさんにお願いして共同で開発し、1分間に35袋自動包装できる機械を製造していただきました。以後、この機械が全国の煮豆業界の基本設備となっていきました。

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