
おいしい国産大豆の確保
北海道のトヨムスメ生産者の皆さんとの交流を重ねていくうちに、農業の課題を垣間見ることが増えてきました。なかでも私たちが課題と感じたのは「土壌の力の低下」です。栽培に適した土壌は、落ち葉や動物の糞などの有機物を分解するミミズなどの土壌生物や微生物が棲み、適度な水と空気を含むふかふかの土です。しかし、近年の農業は大型機械が土壌を踏み付け硬くしてしまったり、農薬や化学肥料の影響でミミズや微生物が減少してしまっています。
おいしくて安全安心な製品を継続してお客様にお届けするためには、人にも大地にもやさしい持続可能な農業が必要です。そこで、マルヤナギでは「化学肥料、農薬を半減した」“特別栽培”での大豆栽培の取り組みを北海道の生産者のみなさんと共にスタートさせました。
収穫量が下がることを心配される生産者もいらっしゃいましたが、マルヤナギの想いに賛同いただいた多くの生産者の皆さんが、今日もおいしい大豆作りに汗を流してくださっています。
国内生産の大豆のうち特別栽培を行っている割合は5%にも満たない程度であると言われています。マルヤナギは煮豆・蒸し豆などの大豆製品の製造を通して持続可能で安全安心な農業の発展に貢献できればという思いで、生産者の皆さんとの取り組みを続けています。